☆編集局注目記事はこちら☆

【ライブ】CHAI、超満員のニューヨーク公演ライヴレポ到着!

“WINK TOGETHER NORTH AMERICA TOUR” 2022年2月15日 ニューヨーク公演 (c)Charlie Gross

(初出:22/02/19)

昨年5月にUS名門インディーレーベル<Sub Pop>から3rd アルバム『WINK』がリリースされ、今年1月にソニーミュージック洋楽レーベルとの契約を発表するなど、グローバルなステージで活躍し続ける “N.E.O.-ニュー・エキサイト・オンナ”バンド=CHAI。

そんなCHAIが、2月4日のシカゴ公演を皮切りに、約2年振りの北米ツアー<WINK TOGETHER NORTH AMERICA TOUR>をスタートした。

ツアー前半ではミネアポリス、ワシントンD.C.、ボストンなど、東海岸を廻り、各地のメディアやファンから称賛の声が高まっており、その勢いは益々加速中。

また現地時間2月17日からは、最新アルバム『ローレル・ヘル』が2/19付のビルボード<トップ・アルバム・セールス・チャート>で1位を獲得したばかりのミツキのツアーに、オープニング・アクトとして全16公演に参加。

そのツアーの、現地時間2月15日(火)に行われたニューヨークでのソールドアウト公演の速報ライヴレポートが到着した。

<以下ライヴレポート>

“WINK TOGETHER NORTH AMERICA TOUR” 2022年2月15日 ニューヨーク公演 (c)Charlie Gross

CHAIが軽やかにアメリカを席巻している。2月15日にNYブルックリンの人気会場Elsewhereでライブが行われた本公演は完売。Pitchforkも彼女たちを支持し続けているし、2019年にブルックリンで行われたライブは、アメリカのメジャー・メディアのライターも駆け付けていたので、そのライブの評判を聞いていたか、またはその後USインディーの名門<Sub Pop>から去年新作『WINK』を発表して以来待ち続けていた観客も多かったはずだ。コロナ後初めてライブ会場に足を運んだ観客も多かったかもしれない。25歳前後くらいの様々な人種のNYの若者が集まり、ナードっぽい子もいたし、クールなキッズもたくさん。それぞれが個性的なファンでぎゅうぎゅうに詰まった会場は始まる前から物凄い熱気とCHAIのファンらしい喜びにも溢れていた。そのファンの期待にお返しをするかのようなこの日のライブ。シルバーの衣装で登場し、キャッチーかつダンサブルな「NO MORE CAKE」で透明感あるボーカルと強烈なダンスビートで幕開けした瞬間から、最後の最後まで、ポジティブなエネルギーで会場を包み込み、観客を一体にして、心をふんわりと持ち上げてくれるような笑顔とダンスと喜びに溢れたCHAIならではのエンターテイニングなライブとなった。

“WINK TOGETHER NORTH AMERICA TOUR” 2022年2月15日 ニューヨーク公演 (c)Charlie Gross

『WINK』から次々に曲が披露された完全に最新モードのライブではよりリズムとダンスが全面に出ていて、「ACTION」では、「大丈夫、大丈夫、きっと大丈夫だから。言葉より行動が大事」「私があなたと私を信じているから」と重要なメッセージを掲げながらも、それを重くなり過ぎずファンに優しく渡してくれる。それがおそらく人気の秘訣でもあるような気がする。それを体現するような、ピンクの大きくて軽やかな衣装でステージを所狭しと踊りながら1人1人自己紹介し、「C.H.A.I CHAI!」と叫ぶとキュートさが炸裂して会場も大喝采。さらに、ベースとドラムで独自のグルーブを生み出す「END」から、アメリカでも今熱狂的な人気のある竹内まりやの「PLASTIC LOVE」をカバーすると言う選曲も完璧。また「Wish Upon a Star」では胸を突くような美しく感動的なボーカルを響かせた。かと思えば、両バンドの良さが最大に活かされたハインズとのコラボ曲「UNITED GIRLS ROCK ‘N’ ROLL CLUB」では世の中の緊迫から解放してくれるような最高のゆるさで心に穏やかな太陽の光を注ぎ込んでくれるようだった。

前回の全米ツアー時より演奏力もさらに高くなり、しかも幅広い楽曲で、パフォーマーとしてひと回り大きくなったばかりか洗練されたCHAIを見せつけてくれた今回のライブ。極め付けに、この日の前座でもあり、楽曲をプロデュースしたBIGYUKIが自らキーボードで「チョコチップかもね(feat. Ric Wilson)」を演奏。文字通り会場が甘いムードで包まれた。アンコールでは、打って変わって、前座で出演し会場を大いに盛り上げてくれた韓国のSu Leeも参加し、「N.E.O.」で会場中がジャンプしまくって終わると言う最高の締めくくり。CHAIがCHAIらしくあることが、この緊迫した世界とそれに終わりが見えてきた今だから必要だったんだ、と言うのが明確に分かったようなこの日のライブ。CHAIありがとう!と思わず言いたくなってしまった。この後2月17日からは、なんと現在USインディ・ロックの頂点に立っているとも言えるミツキの前座という最高の場所で3万人以上の人たちに彼女たちを観てもらえると思うとワクワクする。ミツキ自身も「CHAIをアメリカの観客に観てもらいたかった」と語っていたけど、きっと観客に喜びを与えてくれるだろうし、彼女たち自身もアメリカの観客のエネルギーをもらって今回のツアーでさらに大きく成長していくような気がする。そんな期待と喜びと希望に溢れるライブだった。

(文=中村明美)

約2年間、海外でのライヴを実現できなかった期間を経て、大きくパワーアップしたパフォーマンスと存在感で、北米大陸を席巻しているCHAI。

今週から約3週間にわたりミツキのツアーに帯同し、3月12日からはヘッドライン・ツアーの西海岸公演が開始。帰国後も、4月17日(日)にはZAZEN BOYSとの対バン公演<うるさがた Vol. 2>や、VIVA LA ROCK 2022、FUJI & SUN ‘22などの国内フェスへの出演も続々決定している。

■最新リリース情報:
CHAI
ニュー・シングル
「まるごと」
配信中(2022年1月12日)
再生・購入リンク:
https://CHAIband.lnk.to/WHOLE
ミュージック・ビデオ視聴リンク:

▽EP
『WINK TOGETHER』
配信中(2022年2月2日)
収録曲 :

  1. Nobody Knows We Are Fun (STUTS Remix)
  2. PING PONG! feat. YMCK (Busy P Remix)
  3. END (Confidence Man Remix)
  4. Miracle (Scoobert Doobert Remix)
  5. ACTION (with ZAZEN BOYS)
  6. Donuts Mind If I Do (with Beenzino)

■CHAI プロフィール:
マナ(Key・Vo)、カナ(Gt・Vo)、ユウキ(Ba・Vo)、ユナ(Dr・Vo)によるバンド。2015 年1st EP『ほったらかシリーズ』を発表。収録曲「ぎゃらんぶー」が『Spotify』のUK チャートTOP50 にランクイン。2016年には2nd EP『ほめごろシリーズ』をリリースし、iTunes Alternative ランキングでTOP10 を記録。収録曲「sayonara complex」のMV を公開すると、各所から絶賛&称賛の嵐となり、数々の著名アーティストも大プッシュ。2017年にはFUJI ROCK FESTIVAL “ROOKIE A GO-GO” に登場し、前代未聞の超満員で観られない人が続出。21 世紀衝撃度No.1 アーティストとして注目を集める。2017年10月に1stアルバム「PINK」をリリース、iTunes Alternative ランキング2 位にランクイン、第10回CD ショップ大賞2018 入賞など、各所より高い評価を得る。2018年にアメリカ、イギリスの名門インディーレーベルからデビュー。同年にはFUJI ROCK FESTIVAL含む約40本のフェスに出演。2019年リリースの2nd AL「PUNK」はPitchforkを中心に数多くの海外音楽サイトで軒並み高い評価を得る。同年8月にはSUMMER SONIC FESTIVALに初出演。2020年10月、USインディー名門レーベル<SUB POP>との契約を発表。2021年5月、3rdアルバム『WINK』を発表。コロナ禍でこれまでとは全く異なる方法での制作に挑み、サウンド的にも新たな境地を開拓した作品として、国内外で高い評価を得る。2021年8月、FUJI ROCK FESTIVALへ出演。2022年2月、コラボレーションEP『WINK TOGETHER』リリース。
これまでスーパーオーガニズム、マック・デ・マルコを含む数多くの世界的に話題のバンドのサポートアクトとして抜擢される一方、自身も4度のワールドツアーも成功に収める。Primavera Sound Festival、Pitchfork Festival、SXSWなどの大型海外フェスへも多数出演
▽アーティスト オフィシャルサイト:
http://chai-band.com
▽Twitter:
https://twitter.com/chaiofficialjpn

音楽体験 ※記事|提供:ジェイタメ

タイトルとURLをコピーしました