
(初出:25/07/22)
Little Glee Monster Live Tour 2025 “Ambitious” が7月21日(月・祝)東京ガーデンシアター公演にてツアーファイナルを迎えた。
全20公演のツアーの最終公演のオフィシャルレポートが到着!
Little Glee Monsterの全国ツアー『Little Glee Monster Live Tour 2025 “Ambitious”』最終公演が7月21日、東京ガーデンシアターにて開催された。本ツアーは4月6日のJ:Comホール八王子公演を皮切りに、全国18都市にて計20公演を実施。今年3月にリリースされた最新アルバム『Ambitious』を軸に、今のリトグリの魅力が凝縮された見応えのある内容が展開された。
定刻どおりに会場が暗転すると、オープニングSEに乗せて会場中にガオラー(リトグリファンの総称)のクラップが響き渡る。
そして、メンバーのシルエットが浮かび上がると同時に、このツアーのために用意された新曲「雲の感触」にてライブはスタート。ステージ上にスモークが立ち込める中、6人は美しいアカペラでこの繊細な楽曲を表現していく。



そのまま「Break out of your bubble」冒頭のアカペラへとつなぐと、メンバーにスポットライトが当てられ、客席から拍手が湧き起こる。気心知れたバンドメンバーの演奏に乗せて、6人はそれぞれ力強い歌声を響かせ、安定感の強いそのボーカルワークからは長期にわたるツアーで培われた彼女たちの絶対的な絆に強さが伝わってきた。
この冒頭2曲でガオラーの心をしっかり掴んだリトグリは、続くグルーヴィーな「Memories」で会場中のオーディエンスとの一体感を作り上げていく。曲中、かれんが「東京ファイナル、楽しんでいきましょう!」と声を上げると、喜びの歓声とともに客席は多幸感で包まれる。曲後半ではメンバー、ガオラーがひとつなって大合唱する場面も。こうしてツアーファイナル東京公演は、早くもクライマックスのような盛り上がりを見せた。
ミカの「いつもよりかなり野心的になって楽しんでいってください!」の挨拶に続いては、本ツアー見どころのひとつであるメドレーブロックに突入。「I Feel The Light」を筆頭に、ダンサブルでファンキーな楽曲を中心に構成されたこのメドレーでは、久しぶりに披露されるナンバーも含まれており、矢継ぎ早に展開される構成とともに6人は息の合ったダンスを披露していく。メドレー後半では、オープニングから着用していた衣装から早着替えする場面もあり、観客の熱気も曲を重ねるごとにどんどん増していった。
約10分におよぶ野心的なメドレーを終え、miyouが「まだまだ『Ambitious』を浴びせたいと思うんですけど、いいですか?」と客席に呼びかけると、ここからはアルバム『Ambitious』からの楽曲を中心に進行。ゆったりしたビートで大きなノリを作り上げる「Gravity」、クラップに加えて掲げた手を左右に振って一体感を生み出す「Play the Game」、彼女たちらしいハーモニーの重ね方で観る者を魅了する「PLANET」と、最新モードのリトグリナンバーの数々でオーディエンスを楽しませ続けた。

ライブ中盤ではアサヒを中心とした、“小さな幸せを”を観客と共有するMCパートへ。彼女の「昨日北海道から帰ってきて。飛行機から見た東京の夜景がキラキラ輝いていた」という話題に続いて観客にも話を聞くと、「今朝、1歳の娘に起こしてもらえて幸せだった」という男性ファンの“小さな幸せを”に会場中に温かな空気が充満する。
その流れから「いつかこの涙が」に突入すると、リトグリは客席を優しい歌声で包み込んでいき、繊細さの中にも高い熱がこもった歌が際立つ「夏になって歌え」と、スローナンバーを連発。さらに、リトグリがリスペクトしてやまないゴスペラーズの名曲「永遠に」のカバーも飛び出し、その唯一無二のボーカル&コーラスワークとともに観客を圧倒してみせた。

会場中に盛大な拍手が鳴り響く中、結海の「ここからまたみんなと全力で盛り上がっていきたいと思います!」を合図にライブ後半戦に突入し、かれんによる次の曲の振り付けレクチャーを経て「Run」にて再び一体感を高めていく。クラップやダンスを通して気持ちをひとつに重ねると、以降は「世界はあなたに笑いかけている」「Join Us!」と新旧の代表曲が立て続けに繰り出され、「SAY!!!」や「MASTER KEY」ではガオラーとのコール&レスポンスに加え、手にしたタオルを頭上高くに掲げるなどして楽しさを共有していった。
MAYUが中心となって会場の全員で乾杯をすると、彼女は「私たちは今年、あのときの夢や『あのとき言っていたこと』が『こういう形で叶うんや』という年になっていて」と最近感じていることを告げる。「(それを叶えることができたのは)どんな場面になっても私たちは歌が好きで、歌い続けたかったから。自分たちの道を信じ続けることができたから、その日を迎えられました。そして、それを自分のことのように喜んでくれて、愛してくれるみんながいたから、ここまでつないでこられました」と感慨深げに語ると、「だから、今日ここにいるみんなには何年経っても、いくつになっても、夢を持つことをやめないでほしいです。約束!」と語りかけ、5月にリリースされた最新シングル「夢じゃないならなんなのさ」にてライブは終盤戦に突入する。

1人ひとりの感情が解放されたこのロックチューンでライブは最高潮へと近づき、続く「ECHO」ではその熱量をさらに更新することに。ロックコンサートさながらの激しいサウンドとともに、6人は心の叫びのような歌を響かせた。
満面の笑みで惜しみない拍手を送るガオラーを前に、miyouが「(みんなのその姿を目にすると)私たちは自分たちが歌っている意味を感じます。これからもどうかその笑顔とともにあれますように」と感謝のメッセージを送り、アルバム『Ambitious』を象徴する1曲「For Decades」を最後にプレゼント。スケールの大きな歌とサウンド、観客のシンガロングで会場がひとつになったところで、ライブ本編はエンディングを迎えた。
アンコールを待つ間、ツアーを振り返るダイジェスト映像が上映されると、その流れから11月8日&9日に幕張メッセ イベントホールで新たなワンマンライブ『Little Glee Monster Live 2025 “Voice”』が開催されることがサプライズ発表される。
ステージに登場したかれんは「3年前、3人で立った場所に今度は6人で立ちます!」と、現編成になる前のラストライブを振り返りながら嬉しそうに告げ、会場は歓喜の声と拍手で包まれた。そして、アンコールで歌う1曲を観客に決めてもらうと、「For Decades」を再び歌唱して会場中に笑顔を充満させた。
全20公演に及んだ全国ツアーの最後の1曲に選ばれたのは「晴れの舞台」。ミカの「最後の曲もみんなでタオルを振って、笑顔で、幸せに終わりましょう!」という言葉を受け、ガオラーたちは頭上でタオルを回してライブに華を添える。そして、ステージ上の6人はこの曲に今の想いを力強い歌声にたっぷり詰め込んで客席に届け、結海の「もっと大きは“晴れの舞台”に必ず連れていきます。ついてきてね!」のメッセージとともに2時間強にわたるツアー最終公演を締め括った。


ツアーファイナル翌日の7月22日には、このツアーのオープニングを飾ったオリジナルアカペラ新曲「雲の感触」も配信リリース。
11月8日&9日に幕張メッセ イベントホールで開催される新たなワンマンライブ『Little Glee Monster Live 2025 “Voice”』含め、ライブ終了後も嬉しいアナウンスが続くリトグリは、今年後半もその勢いをさらに加速させることになりそうだ。
(文/西廣智一)
(写真/西槇太一)
☆セットリスト
Little Glee Monster Live Tour 2025 “Ambitious”
※2025年7月21日(月・祝) 東京ガーデンシアター(有明)
- 雲の感触(新曲)
- Break out of your bubble
- Memories
- メドレー
I Feel The Light
ダイヤモンド
Hop Step Jump!
Get Down
Never ending dreamer
Ready to go
WONDER LOVER
Waves - Gravity
- Play the Game
- PLANET
- いつかこの涙が
- 夏になって歌え
- 永遠に(ゴスペラーズ カバー)
- Run
- 世界はあなたに笑いかけている
- Join Us!
- SAY!!! ~ MASTER KEY
- 夢じゃないならなんなのさ
- ECHO
- For Decades
アンコール
EN1. For Decades(アンコールリクエスト曲)
EN2. 晴れの舞台
■ライブ情報:
「Little Glee Monster Live 2025 “Voice”」
日程:2025年11月8日(土)-9日(日)
会場:幕張メッセ イベントホール
時間:
11月8日(土) =開場17:00/開演18:00
11月9日(日) =開場15:00/開演16:00
チケット:
S席 ¥13,000
学生S席 ¥10,000
指定席 ¥10,000
学生指定席 ¥7,000
車椅子席 ¥10,000
※FC「リトグリCLUB」先行:2025年7月28日(月)12:00~
https://lgm-club.jp/
・枚数制限=
S席:前方エリア確約、入場優先&グッズ優先レーン付き、お一人様1公演につき4枚まで
学生S席:前方エリア確約、入場優先&グッズ優先レーン付き、お一人様1公演につき4枚まで
指定席:お一人様1公演につき4枚まで
学生指定席:お一人様1公演につき4枚まで
車椅子席:お一人様1公演につき2枚まで
※年齢制限:3歳以上有料
※第2希望席種までお申込み可能です。第2希望までお申込みした場合でも、当選は1公演につき最大1席種のみです。
※S席,学生S席は席数が少ないため、第1希望としてお選びいただく場合、あわせて第2希望もお申込みいただくことをお勧めします。
※学生チケットは学生証の提示が必要です。学生チケットを複数枚購入の場合はお連れ様も学生証が必要です。
※学生証をお持ちでない未就学児、小・中学生の場合は年齢が確認できるものをお持ちください。
※学生証の持参を忘れた場合、窓口にて通常との差額¥3,000をお支払いいただきます。
※通常チケット、学生チケットは制限枚数以内であれば同時にお申し込み頂けます。
※3歳以上はチケットが必要です。3歳未満の方でもお席が必要な場合はチケットが必要です。
※学生チケットは未就学児も対象です。
※未就学児の入場は、保護者もチケットをご購入いただきご同伴ください。
※車椅子席は数が限られていますのでご了承ください。他の座種から車椅子席への変更はできません。
※車椅子席で付添が必要な場合は、付き添いの方の分の車椅子席もお申し込みください。
■Little Glee Monster プロフィール:
研ぎ澄ました歌声で人々の心に爪痕を残すことをテーマに結成された女性ボーカルグループ。力強い歌声と高度なアカペラをも歌いこなす透き通ったハーモニーを武器に、2014年に『放課後ハイファイブ』でメジャーデビュー。2017年に初の武道館単独公演のほか、Earth, Wind & FireやAriana Grandeのツアーサポートアクトを務め、2018年には初のアジアツアーを成功させるなど日本国内にとどまらない活躍を続ける。2018年『世界はあなたに笑いかけている』が「コカ・コーラ」の年間イメージソング、2019年『ECHO』が「NHKラグビーテーマソング」を担当するなど、数々のCMやテレビ番組に楽曲が起用されている。2020年リリースのアルバム『BRIGHT NEW WORLD』が2作連続でオリコンウィークリーランキング・Billboard JAPAN総合アルバム・チャート“HOT ALBUMS”1位を獲得。4年連続でNHK「紅白歌合戦」に出場を果たす。2021年、初ベストアルバム『GRADATI∞N』をリリース、6月よりリトグリ史上最大規模の全国ホールツアーを開催。
2022年7月より新メンバー募集オーディション「M∞NSTER AUDITION」を開催。7002人の応募の中からミカ、結海、miyouの3人が新メンバーに決定し、第二章をスタート。新体制での新曲『Join Us!』を12月14日に配信リリース、2023年1月に「Little Glee Monster Live Tour 2023 Join Us!」を東京・大阪にて開催、大盛況で新章をスタートさせた。
2024年3月20日に7thアルバム『UNLOCK!』を発売、3月30日から新たな全国ツアー「Little Glee Monster Live Tour 2024 “UNLOCK!”」を完走。10月にデビュー10周年を迎え、10月19日、20日には東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザにてLittle Glee Monster 10th Anniversary Liveを開催。また8月7日リリース『ORIGAMI』が7月から放送中のTVアニメ「天穂のサクナヒメ」エンディングテーマ、さらに収録曲の『DIVA』がNTTドコモ「ドコモ未来ミュージアム」CMソングに起用され、新曲『Break out of your bubble』は10月スタートのNHKドラマ10「宙わたる教室」主題歌として話題に。
2025年3月19日(水)にNew Album「Ambitious」をリリースし、全国ホールツアー Little Glee Monster Live Tour 2025 “Ambitious”を開催。
▽OFFICIAL Web Site:
https://www.littlegleemonster.com/
▽YouTube:
https://www.youtube.com/user/LittleGleeMonsterYT
▽TikTok:
https://www.tiktok.com/@littlegleemonster1029
▽X:
https://x.com/LittleGleeMonst
