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【ライブ】そらる、全国ツアー閉幕! ライブとボイスドラマが融合した話題の新感覚ショー

(初出:25/05/13)

歌い手・シンガーソングライターとして活動する、そらる。

その、そらるの全国ツアー『SORARU LIVE TOUR 2025 -ユメユイ-』が5月2日(金)・3日(土)東京ガーデンシアター公演を皮切りに、愛知・大阪を巡る全4公演で開催された。

本公演は、前半では、アルバム「ユメトキ」の楽曲を、歌唱だけでなく、そらる自身による脚本のボイスドラマを織り交ぜて、楽曲の世界観をより鮮明に浮かび上がらせる構成。

また後半は、ボカロカバーを中心に構成され、そらるの幅広い音楽性を堪能できる内容となっていた。

ここでは、5月3日(土)に行われた東京公演の模様をレポートする。

開場中から多くのオーディエンスの熱気が満ち、イメージカラーの青色のペンライトがまるで海のごとく会場を彩る。

海を背景に「どこか息苦しさを感じながらも何かに期待している」──そんな姿が映し出された主人公トウキの映像が流れる。映像に見惚れるオーディエンスをその世界に引き込むかのように、「逃避郷」でステージが華々しく幕を開けた。

白い衣装を纏ったそらるは、「今日は楽しい日にしよう」と客席に呼びかけ、オーディエンスが応えるかのようにペンライトを振り、序盤から会場はひとつになっていく。続けて「ユメマドイ」をパフォーマンス。透き通る歌声を会場に響かせ、幻想的な世界観を創り上げていった。

第2セクションはボイスドラマを挟み、TVアニメ「2.5次元の誘惑」第2クールオープニング主題歌となった「ツギハギの翼」をはじめ、「空腹の怪物」「レヴェノイド」と疾走感あふれるナンバーを立て続けて披露。踏み出す勇気を教えてくれたようなエネルギッシュなセクションとなった。

「普遍の世界に奇跡が起こった」──夢の世界で旅をした二人が世界を超えて何にでもなれるそんな姿を映し出した第3セクションでは、「不完全ワンダーランド」「滂沱に咲く」「アンチポップドール」をパフォーマンス。絶望すら感じていた世界に、一筋の光が差し込むかのような世界観を届け、1曲歌い終えるたびに大きな歓声が会場を包み込んだ。

第4セクションでは、夢の中で出会った二人の世界観を優しく表現するように、「??虹の三叉路」「オーロラ」をドラマティックにパフォーマンス。

終わりが近づく第5セクションではトウキ・ユイが感じた気持ちや軌跡の言葉が綴られ、夢の中で出会った二人がそれぞれの道へ進むことになる。

「絶対に迎えにいくから、約束するから。まだサヨナラも言えていないのに。」と別れが描かれ、「泡沫の備忘録」へ。

限りある時間を表現するかのように砂時計が映し出され、優しくも切ない世界観にオーディエンスは酔いしれていった。

本編最後のセクションでは、線香花火に映し出された思い出たちとともに、本編ラストナンバー「ユメトキ」をパフォーマンス。中盤にはトウキとユイが現実で出会う奇跡の瞬間が描かれ、夢の中でユイに出会い、絶望すら感じていたこの世界に希望を取り戻した主人公トウキの気持ちが楽曲とボイスドラマにのせて表現され、オーディエンスを魅了し本編は幕を閉じた。

本編の余韻が包む中、黒の衣装を纏ったそらるが登場し、本公演で初MCへ。

「今回のライブはアルバムから続く、トウキとユイの物語を楽しんでいただけましたか?」と話すと会場は大きな拍手に包まれた。「今までのライブの作り方だと、カバーやオリジナルを組み込んでつくることが多かった。思い切って、アルバムの世界に全力投球するぞと、途中でボイスドラマを組み込みこのようなライブに至った。初日を迎えるまでは、とても不安だった」と時折笑いを誘いながらも想いを語った。

第2部では数々の人気ナンバーのカバーをパフォーマンス。

1曲目となる「オーバーライド」では曲紹介とともに大きな歓声が上がり、オーディエンスのボルテージも加速していく。続く「モニタリング」でさらに拍車をかけ、「she」では、しっとりと歌い上げ歌唱力の高さを存分に発揮し、再びMCへ。

アルバム収録曲の中で好きな曲をオーディエンスに投げかけコミュニケーションをとるシーンも。そらる自身は、迷いながらもアルバム最後に収録されている「ユメトキ」を挙げ、「1からアルバムを作るときに1曲1曲生まれ変わり、色々な世界を経験していく中で二人が成長していく世界観で作ったアルバム。最後は、どんな結末にしたらいいのかとても悩んだ。何者でもない二人を出会わせたのは、二人に変化や成長があって人生が少しいい形になって、再び二人は現実で出会うことができたのではないか」と語った。

第2部も後半戦に突入し、「プロポーズ」を曲紹介すると大きな歓声が沸き起こり、続くロングトーンが魅力的な「文字少年の憂鬱」では会場がさらに一体感に包まれた。

最後のMCでは、「みんなのおかげで残りの公演も不安なく行うことができそうです。ありがとう。もう少しだけお付き合いください」と自身の楽曲「ユーリカ」、そしてラストナンバー「テレストリアル」をパフォーマンス。温かい空気に包まれながら、フィナーレを飾った。

そらる自身の新しい挑戦が大きな意味をもたらした本ツアー。

アルバムの世界観を踏襲し、楽曲とボイスドラマで創り上げた前半とライブならではの一体感を形成した後半。まるでオーディエンス1人ひとりがその世界の中にいるような贅沢な時間を届けてくれた。次はどんなステージで我々を驚かせてくれるのだろうか。期待に胸弾む。

なお、本公演は7月25日(金)19:00~ABEMA PPVにて配信が決定している。

(撮影=笠原 千聖、加藤 千絵、市川智也)

■配信情報:
「SORARU LIVE TOUR 2025-ユメユイ-」
ABEMA PPV
2025年7月25日(金)19:00~配信
▽詳細
https://abema.go.link/hP4Pn

※購入者全員特典
①「ユメトキ リリースパーティ」公演内でお見せした「ロケVTR映像」を特別公開!
②そらる 特別コメント映像
③公演スチール写真を使用した「サイン入りオリジナルスマートフォン壁紙」

<セットリスト>
「SORARU LIVE TOUR 2025 -ユメユイ-」※2025年5月3日(土)東京ガーデンシアター

  1. 逃避郷
  2. ユメマドイ
  3. ツギハギの翼
  4. 空腹の怪物
  5. レヴェノイド
  6. 不完全ワンダーランド
  7. 滂沱に咲く
  8. アンチポップドール
  9. 虹の三叉路
  10. オーロラ
  11. 泡沫の備忘録
  12. ユメトキ
  13. オーバーライド
  14. モニタリング
  15. she
  16. プロポーズ
  17. 文学少年の憂鬱
  18. ユーリカ
  19. テレストリアル

☆声の出演 (ゲスト)
トウキ役:島﨑信長
ユイ役:佐倉綾音

音楽体験 ※記事|提供:ジェイタメ

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