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「ふるさと納税」あるある5(検索上位リスト:2021年度)※2

”体験”つながりということで、”体験型”の「ふるさと納税」を特集している「体験募集.com」ですが、どうせならもう少し「ふるさと納税」のことを勉強してみよう!…ということで、その第5回です。
※2021年公開

今回、「ふるさと納税」制度利用者向けというより、「ふるさと納税」制度を運用している自治体様向けの内容となっているので、ご了承ください。

検索上位=利用者増の即効薬ではないけれど

前年から大幅に順位が変動した、「ふるさと納税」という単独キーワードの検索結果。

「ふるさと納税」 というキーワードで検索結果の上位に表示されたからといって、その自治体の「ふるさと納税」人気が急激に上がったり、利用者数が急増するわけでありません。

ただ、「ふるさと納税」を受け入れている自治体は、全国で1,700以上もあります(参考:「ふるさと納税」あるある1)。

それら膨大にある自治体の中から、利用者に寄付先自治体として選んでもらうためには、ひとりでも多くの「ふるさと納税」利用者の目に触れる、検索結果で上位に表示されたほうがいいに決まっています。

ではなぜ、2021年度検索上位となった自治体ホームページは、検索上位に表示されたのでしょうか。

SEOから見る、「ふるさと納税」検索上位の理由

2021年度検索キーワード「ふるさと納税」で、上位表示された自治体はつぎの通りです。

1位=長岡市(新潟)
2位=香美市(高知)
3位=新得町(北海道)
4位=大田原市(栃木)
5位=洲本市(兵庫)
6位=厚木市(神奈川)
7位=呉市(広島)
8位=倉敷市(岡山)
9位=浦河町(北海道)
10位=小田原市(神奈川)

すこし専門的な話になりますが、検索結果の掲載順位は、ホームページの内容の専門性・信頼性・権威性などで決まりますが、ほかにも、
「文字の大きさが読みやすい」
「内容が頻繁に更新されている」
「画面の表示速度が速い」
といった要素が参考にされます。
また、これら要素は200以上もあり、しかも日々更新されています(参考:ホームページ体験.com)。

それら要素のうち3点について、各自治体ホームページを確認してみました。

SSL化、更新日、ページの読み込み速度

今回チェックしたのは、つぎの3点。
1=SSL化(httpsになっているどうか)
2=更新日(最終更新日)
3=PageSpeed Insigts(ページの読み込み速度) ※モバイル/パソコン

SSL化というのは、ホームページと利用者間のデータ通信を暗号化してセキュリティ強化する仕組みで、URLの最初が”http://”ではなく、”https://”になっているのが特徴。GoogleはこのホームページのSSL化を奨励していて、SSL化していないホームページは今後、検索順位を下げたり、利用者がアクセスしづらいようにするとしています。

そしてホームページの最終更新日。Google的には、更新しているホームページのほうが評価が高くなります。

最後、PageSpeed Insigtsというのは、ページの読み込み速度を測るGoogleのツールで、モバイル(スマートフォン)、パソコン両方での速度が測れます。Google的には、数値が高い(100に近い)ほど評価が高くなります。

結果は、つぎの通り。

・ 長岡市(新潟)
1=〇
2=令和3年10月1日以降
3=66/85

・ 香美市(高知)
1=〇
2=令和3年9月22日更新
3=62/66

・ 新得町(北海道)
1=〇
2=令和3年10月1日以降
3=51/80

・ 大田原市(栃木)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=75/98

・ 洲本市(兵庫)
1=〇
2=令和3年10月1日以降
3=26/65

・ 厚木市(神奈川)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=48/84

・ 呉市(広島)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=59/88

・ 倉敷市(岡山)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=65/84

・ 浦河町(北海道)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=53/74

・ 小田原市(神奈川)
1=〇
2=令和3年10月1日
3=33/87

1=上位に表示されるだけあって、どこの自治体のホームページもSSL化されていました。

2= 総務省による「ふるさと納税」制度の指定期間は10月1日からとなるので、 その日程に合わせ、どこのホームページも10月1日以降に更新されたようです。

そして3、 ページの読み込み速度。じつは、前年(2020年度)検索順位上位だったのに、今回10位にも入らなかった自治体(泉佐野市、野田市)の数値が低かったのが、このページの読み込み速度です。
PageSpeed Insigts では、つぎのような数値が出ました。

・泉佐野市=18/41
・野田市=30/76

左の数字はモバイル(スマートフォンなど)ページの読み込み速度、右はパソコンページの読み込み速度で、2市とも、検索上位のほとんどの自治体の数値より劣っています。

2020年度検索上位だった2市が、2021年度上位10位から外れた原因のひとつに、このページの読み込み速度が遅いということがありそうです。

これからの時代、本気で「ふるさと納税」を集めようと思うなら、SEOにも気を配る必要がありそうで、規模の小さな自治体には、なかなか困難な状況になってきたかもしれません…

※注意:
本調査は、あくまで検索結果順位について調べたものであって、各自治体「ふるさと納税」の人気順や利用者数と連動はしていません。
また検索結果は、2021年10月18日時点Googleを利用した結果であって、掲載順位は調査日・時間・使用検索エンジンによって変動し、固定ではありません。
実際のSEOは3点以外にも様々な構成要素があります。

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ふるさと納税」参考記事内容
総務省「ふるさと納税ポータルサイト」
体験募集.com特集ふるさと納税【体験型】
体験募集.com記事ふるさと納税【検索上位リスト:2020年度~】